東京工業大学生命理工学院 教授
三原 久和

1962年の第1回ペプチド化学討論会(大阪)を嚆矢として、日本におけるペプチド研究者の集会が始まりました。以後半世紀を経て、我が国におけるペプチド科学はきわめて多くの研究領域へと発展してきました。この間、1990年には日本ペプチド学会が組織され、ペプチドにかかわる様々な研究関連事業が進められてきました。この度、第13–14期会長・赤路健一先生の後を受け、第15期の日本ペプチド学会・会長に選任されました。歴代の会長・理事・監事・評議員の先生方をはじめとする諸先輩方が築かれてきた学会活動に微力ながらも貢献できるよう、鋭意努める所存です。何とぞご支援賜りますようお願い申し上げます。

日本ペプチド学会の最も重要な事業は、毎年秋に開催される年会「ペプチド討論会」です。日本ペプチド学会では、本討論会を広く海外を含めたペプチド研究者を対象とする総合的な学術集会として位置付け、その内容の充実に取り組んでまいりました。多様な領域の研究者の方々に、多くの発表が英語で行われる環境での討論に参加していただくことを強く願っております。また、2001年からは、特に若手研究者の課題探求の意識からペプチドフォーラムが企画されるようになり、これまでに23回を数えています。次代を担う若い研究者の方々の挑戦的な取り組みを大いに期待しております。

日本ペプチド学会ではこれら学術集会とあわせ、学会賞奨励賞および討論会でのポスター賞の選考・授与を行っております。また、アメリカ・ヨーロッパ・アジアとほぼ全世界をカバーするペプチド関連学会への若い会員の参加・発表を支援し、新しいテーマ探求の一助としていただくために国際学会(APS、EPS、IPS、APIPS、そして中国および韓国の討論会)参加に対する JPS Travel Award の授与を行っております。これら Award 事業を大いに利用していただき、新たな研究展開を図っていただくきっかけとしていただくことも学会の大きな使命の一つと考えております。多くの研究者の方々の積極的な応募をお待ちしております。

また、若手が主体的に企画・運営している若手ペプチド夏の勉強会も50回の歴史を持ち、毎年150名以上のペプチド関連の若手が一堂に会して、活発な勉強会を開催しています。

2018年には、国際ペプチド討論会(10th International Peptide Symposium)が開催されます。日本のペプチド研究者が国際的にも大きく活躍し、日本ペプチド学会が国際的な貢献とプレゼンスを発揮できるよう、また皆様の研究のますますの発展に寄与できる学会をめざして努力したいと考えております。

学会に対する要望などございましたら、会長あるいはお近くの理事、評議員、または学会事務局までお寄せください。皆様のご支援をよろしくお願い申し上げます。