第55 回ペプチド討論会は第10 回国際ペプチドシンポジウム(10th IPS)として開催されます。現在のルールでは,IPS は,欧州,北⽶,アジア・オセアニアの持ち回りで毎年開催され,第8回がドイツ・ライプチヒ,第9 回がカナダ・ウィスラーで開催されています。⽇本ペプチド学会ではこれまで,第1 回(1997 年,35 ヶ国,550 名)および第5 回(2010年,33 ヶ国,750 名)をともに京都で開催しており,今回が3 度⽬ということになります。ここに現在の準備状況をお知らせ致します。

会期は2018 年12 ⽉3 ⽇(⽉)〜7 ⽇(⾦)の5 ⽇間です。会場は,ロームシアター京都(⼝頭発表)と,通りを隔てて隣接する京都市勧業館「みやこめっせ」(ポスター発表・機器展⽰)です。京都市内の中⼼部・岡崎地区に位置し(最寄駅:地下鉄東⼭),平安神宮,京都市美術館,京都国⽴近代美術館,京都市動物園,南禅寺などのほど近くにあります。

International Organizing Committee のメンバーは,⾚路健⼀,相本三郎,三原久和,菅裕明,南⽵義春,Ferenc Hudecz(ハンガリー科学アカデミー・前欧州ペプチド学会会⻑),Annette Beck-Sickinger(ライプチッヒ⼤学・第8 回国際ペプチドシンポジウム主宰者),Philip Dawson(スクリプス研究所・前⽶国ペプチド学会会⻑),Joel P. Schneider(⽶国国⽴がん研究所),John D. Wade(メルボルン⼤学・前オーストラリアペプチド学会会⻑),Jaehoon Yu(ソウル国⽴⼤学・前韓国ペプチド・タンパク質科学会会⻑),Yan-mei Lee(精華⼤学),Padmanabhan Balaram(インド国⽴科学教育研究⼤学・元インドペプチド学会会⻑),James P. Tam(南洋理⼯⼤学・シンガポールペプチド・タンパク質学会会⻑)の先⽣⽅です。また,Scientific Advisory Board として,国際会議開催経験のある⽊曽良明,豊島正,下東康幸,各先⽣より折に触れご助⾔を頂いております。

Plenary speaker として,The Scripps Research Institute のDale L. Boger 教授とUniversity of California San Francisco のWilliam DeGrado 教授(ともに⽶国科学アカデミー会員)をお招きします。招聘にあたりましては,科学研究費・新学術領域研究「反応集積化が導く中分⼦戦略:⾼次⽣物機能分⼦の創製(領域代表者:深瀬浩⼀教授)」のご⽀援をいだだくことになっており,この場を借りまして改めて御礼を申し上げます。

プログラムとしましては,以下のセッションを考えています。1)⽣理活性ペプチドの新規合成法,2)タンパク質の化学合成の最前線,3)ペプチドをツールとして⽤いるケミカルバイオロジー,4)疾病関連ペプチド,5)脳・中枢神経疾患におけるペプチド,6)中分⼦医薬品としてのペプチド,7)ペプチドと⽣体膜の相互作⽤,8)ペプチドが司る⽣体情報,9)ペプチド創薬,10)ペプチドを⽤いたドラックデリバリー,11)ペプチドの構造機能解析・分析⼿法,12)ペプチドの産業的応⽤の最前線,13)⽣体材料・ナノテク材料としてのペプチド,14)ペプチド研究の新潮流・ペプチド科学の将来。各セッションの⼝頭発表は,3 名程度の招待講演・依頼講演と⼀般演題より選ばれた数名の講演からなり,若⼿枠も含まれます。多くのセッションは2 会場(ロームシアター京都メインホール,サウスホール)でのパラレルセッションとなります。ポスター発表は1 会場で1 ⽇2 回,2 ⽇間で計4 回に分けて⾏い,ランチョンセミナー,機器展⽰とともに「みやこめっせ」で開催されます。

研究発表以外の研究者間の国際交流の場としては,ウエルカムパーティー,若⼿ミキサー,スピーカーズレセプション,バンケット等を企画しています。最新の情報はホームページ(http://aeplan.co.jp/10thips/)をご覧下さい。12 ⽉上旬の京都では,運が良ければ名残の紅葉を楽しむことが出来ます。宿の確保は早めにお願い致します(JTB に依頼し,⼀定の数は確保しております)。

最後に,第10 回国際ペプチドシンポジウムがこれまで以上の盛会となりますよう,お知り合いにもお声がけいただき,多くの⽅々のご参加をお願い致します。